印刷物カーボンフットプリント試算ツール
印刷物の原材料段階におけるカーボンフットプリント=用紙総重量 × 該当用紙のカーボンフットプリント係数。本ツールは環境部の製品カーボンフットプリント排出係数(1,164件、政府オープンデータ利用規約に基づき商用利用可能)を用いて計算します:まず用紙総重量(坪量 × 1枚の面積 × 枚数)を算出し、一覧からご自身で選択した係数を掛け合わせます。事前にご留意いただきたい点が3点あります:これは原材料段階のみの試算であり、製造工程、輸送、廃棄、生物起源炭素は含みません;該当する係数が見当たらない場合は類似素材で代用せず「該当係数なし」とそのまま明記します;環境部の係数は二次データであり、公式にもサプライヤーの実測データの採用が優先されると明記されているため、本試算値を炭素賦課金の申告やカーボンラベルの申請に使用することはできません。台湾の炭素賦課金(カーボンフィー)の課税対象は年間排出量2.5万トン以上の事業者であり、一般的な印刷発注者は対象外です。
更新日 2026-08-15 · 方法のバージョン v1.0.0
How to Use
- 「仕上がりサイズ」「用紙坪量」「枚数」を入力、または「カスタム」を選択して幅と高さを指定
- 「係数検索」で紙種のキーワード(例:クラフト紙)を入力し、「係数を選択」から該当する係数を1件選択
- 該当する係数がない場合はツール上に明示されるため、類似紙種で代用せず製紙メーカーから実データを取得
- 「原材料起因の試算」のkgCO₂eおよび1枚あたりの排出量を確認、比較用データのため炭素賦課金等の公的申告には使用不可
計算方法と前提条件
係数の出典は環境部環境データオープン化プラットフォームの「製品カーボンフットプリント排出係数 CFP_P_02」であり、取得日と件数を記録したうえで静的ファイルとして一括取得しています。ツールの実行時にAPIを呼び出すことはありません。ライセンスは政府オープンデータ利用規約に準拠し、商用利用可能・出典明記が必要となるため、ページ下部に原文通り表記しています。
係数テーブルには材質分類やシステム境界の項目がないため、ツール側での自動推測は行いません。検索は名称の部分一致検索のみを行い全ヒット結果を返します。ユーザー自身が名称と公示年に基づいて適切な1件を選択し、ツールは名称、係数、単位、年度を加工せずそのまま表示します。
質量ベースの係数(kg/t)のみを採用しています。公表されている単位は自由記述テキストであるため、ツール側で中国語表記とカッコ内の略称の両方が同一の倍率で一致していることを確認した上で採用しています。「個」「枚」「m²」などの非質量ベースの係数は非表示にしています。用紙重量にそれらを掛けると一見もっともらしい数値が出ますが、完全に誤った計算になるためです。
用紙総重量=坪量 × 1枚あたりの面積(m²) × 枚数 ÷ 1000;原材料由来の排出量=総重量 × 1kgあたりの係数。トン単位の係数は1kgあたりに換算してから乗算します。
原材料段階のみを算出対象としています。製造工程、輸送、廃棄およびバイオジェニック炭素は一切含みません——これは保守的な数値設定ではなく、本係数表にそれらのデータが存在しないためであり、推計値での補完は行いません。
該当する係数がない場合は「該当する係数がありません」と表示し、製紙メーカーへの一次データ提供依頼を推奨します。内挿や類似素材での代用は行いません。
すべての計算はブラウザ内で完結し、入力内容がサーバーに送信されることは一切ありません。
利用シーン
- A4サイズ・157 gsmの上質紙 5,000枚の場合:用紙総重量は約49 kg、「上質紙 1.46 kgCO₂e/kg(2018年)」を掛けると約71.5 kgCO₂eとなり、1枚あたり約14 gとなります。
- 同条件でクラフト紙の係数 1.22を適用した場合:約59.7 kgCO₂e。この差は重量ではなく係数の違いによるものです。
- 「コート紙」を検索:現在の一覧表には未収録のため、ツールには該当する係数がない旨が表示され、製紙メーカーへの実測データ提供依頼を推奨します。他の板紙の係数で代用することはありません。
- 「段ボール」を検索:Bフルート、Aフルート、ABフルートの3種類の異なる係数と公表年が表示されます。どれを選択するかはユーザーの判断であり、ツール側で自動選択することはありません。
- 試算結果をクライアントのサプライヤー向け調査票に記入する際は、係数名と公表年を併記し、二次データに基づく原材料段階の試算であることを明示してください。
- 営業担当者がクライアントからの排出量に関する問い合わせに回答する前に、本ツールで原材料段階の数値を算定し、製造工程や輸送は含まれていない旨をメールに明記することで、製品全体のカーボンフットプリントと誤認されるのを防ぎます
よくある質問
- この数値を炭素賦課金の申告やカーボンラベルの申請に使用できますか?
- 使用できません。環境部の係数は二次データであり、当局はサプライヤーの実測データ(一次データ)の優先適用を定めています。本ツールは初期評価および教育を目的としており、公式な用途には完全なライフサイクルアセスメント(LCA)を実施してください。
- なぜ製造工程や輸送が含まれていないのですか?
- 係数表には原材料段階における製品カーボンフットプリント係数のみが収録されており、製造工程や輸送のデータが含まれていないためです。「一般的な印刷工程は約X%」などの根拠のない数値を補完することはデータの捏造にあたります。完全な数値を算出する場合は、実際のサプライチェーンに基づいたLCAを実施してください。
- 希望する用紙の種類が見つからない場合はどうすればよいですか?
- 本ツールは該当する係数が見つからない旨を直接表示し、類似の材質で代用することはありません。製紙メーカーに該当用紙の実測算定データを請求するか、別のキーワードで再度検索してください。
- 同じ用紙に対して複数の係数がある場合、どれを選択すべきですか?
- データベース内には同名で年度が異なる項目や、同種で規格・グレードが異なる項目が実際に存在します。本ツールは名称、係数、単位、公表年度をすべて一覧表示して選択できるようにしています。通常は公表年度が新しく、仕様説明が実際に使用する用紙に近いものを優先するのが一般的ですが、最終的な選択はお客様の判断となります。
- 単位が「個」や「平方メートル」の係数が使えないのはなぜですか?
- 用紙重量にそれらを乗じると、一見もっともらしく見えても完全に誤った数値になるためです。本ツールは質量ベースの係数のみを採用しており、質量ベース以外の係数は非表示にし、除外された件数を表示します。
- 台湾の炭素排出課徴金を支払う必要がありますか?
- 大半の場合は不要です。台湾の炭素排出課徴金の徴収対象は年間排出量 2.5 万トン以上の事業者であり、一般的な印刷発注者は対象外です。本ツールは、ブランド顧客からサプライチェーンの情報開示で求められる数値に回答するためのものであり、課徴金の納付額を計算するものではありません。
制限事項と免責事項
- 試算値を炭素賦課金の申告やカーボンラベルの申請に使用することはできません。環境部の係数は二次データに該当します。
- 用紙の原材料段階のみを対象とし、製造工程、輸送、廃棄およびバイオジェニック炭素は含みません。
- 該当する係数がない場合はその旨を明示し、内挿や類似素材での代用は行いません。
- 係数表は取得日時点の情報に基づきます(ツール下部に表示)。環境部により不定期に更新されるため、公式な用途で使用する前に入手元をご確認ください。
- 本ツールの結果をもとに、カーボンニュートラル、ゼロカーボン、100%環境配慮などの主張を行うことは禁止されています。
専門家のチェックが必要
ツールで算出される値はあくまでデジタル上の参考値です。量産に入る前の校正手配、仕様の確定、データに潜むリスクの確認など、印刷コンサルタントに事前に相談するほうが、印刷事故による刷り直しのコストを大幅に抑えられます