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台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ

ポスター制作でいちばん怖いのはサイズミス。やり直しは時間もお金もまとめて燃える 長年の現場とクライアント対応の経験から、台湾でよく使われるポスターサイズ、Aシリーズと判型の違い、塗りたしと解像度のルールをまとめておく。発注前にこれで仕様を合わせよう

麥策知識學院学院創設者 洪忠源

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台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ
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台湾のポスターにはどんなサイズがある?

結論から言う。台湾のポスターで主に使うのは二系統、Aシリーズ(A0、A1、A2)という国際規格と、判型(4K、8K、菊全、菊対判)という昔ながらの印刷の呼び方だ

この二つはよく一緒に語られるが、ルーツが違う

Aシリーズは ISO 216 という国際規格で、縦横比が 1:√2(約 1:1.414)に固定されている。半分に折っても比率が変わらない。だから A0 を折れば A1、A1 を折れば A2、どのサイズにしても同じ細長い比率のまま落ちる

よく出るサイズはこの通り:

・A0:841 × 1189 mm。シングルマットレスを壁に広げたくらいの迫力で、展示会メインのビジュアルや大型イベントポスターの定番

・A1:594 × 841 mm。店頭のスタンド看板、選挙ポスター、講座募集のチラシなど、いちばんよく出てくるサイズ

・A2:420 × 594 mm。店内の掲示、セミナー案内、自治会の掲示板用、日常の現場でよく見るサイズ感

判型は台湾の印刷会社の古い言葉で、原紙の裁ち方に由来する

全紙を何等分するかがそのまま「何開」になる。1回切れば対判、もう1回切れば 4K(四開)、さらに切れば 8K(八開)

ここで、多くのデザイナーが踏み抜くポイントがある。判型の実寸は「原紙の規格」で動く

台湾の印刷用紙で多いのは二種類、菊判(約 25 × 35 インチ)と四六判(菊倍とも、約 31 × 43 インチ)

だから同じ「4K」でも、菊判 4K なら約 27 × 39.5 cm、四六判 4K(菊倍 4K)なら約 39.5 × 54.5 cmと、かなり差が出る

見積書に「4K」と書いてあったからそのまま寸法を当てはめる。これがもっともやらかすパターンだ

台湾のポスターにはどんなサイズがある?|台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ セクションの要点

Aシリーズと判型の違い、結局どっちを使えばいい?

よくクライアントから聞かれる。「印刷会社によって A1 と言うところもあれば、菊対判と言うところもあるのはなぜ?」

答えはシンプルで、設備と用途で使い分けている

デジタル出力や大判インクジェットは、ほぼ Aシリーズで寸法を言う。機械がミリ基準で動いているので、A0、A1 と出せばすぐ通じる

従来のオフセット印刷は判型で言うのが慣習。原紙からの取り方で原価を計算するので、判でそのまま用紙の効率に直結する

ぼくの判断基準はこれだけ:

・少量・大サイズ・スピード重視(1〜50枚)→ 大判インクジェットで、Aシリーズのサイズでやり取り

・大量・単価を抑える(だいたい 500枚以上)→ オフセット印刷で、判型でやり取り。そのとき菊判か四六判かは必ず確認

現場でよくある例を出す。クライアントが A2 を 1000枚欲しいと言うとき、菊判で組めば菊全紙 1枚から A2 に近い版面がほぼ 4枚取れるので紙がもったいないことはない。ところがサイズが中途半端だと、全紙から 3枚しか取れず、残りはすべて廃材、単価が一気に跳ね上がる

だからこそ「先にサイズを確定してから見積る」が「先に見積ってからサイズを直す」より必ず安上がりになる

Aシリーズと判型の違い、結局どっちを使えばいい?|台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ セクションの要点

塗りたし・解像度・カラーモード、どう設定すれば失敗しない?

サイズが合っていても、発注前にこの 3つの設定をしくじれば刷り上がりは災害になる

ひとつ目は塗りたし(ブリード)

デザインに色や画像が端までドカンと入っているなら、四辺に各 3 mm の塗りたしを取る

A1 ポスター(594 × 841 mm)の場合、仕上がりサイズは 600 × 847 mm にする。はみ出した分は裁断で落ちる

なぜこうするかというと、カッターは 100 パーセント正確には切れない。その誤差の逃げがないと、仕上がり端に白い線が見えてしまい、見た目が一気に安っぽくなる

ふたつ目は解像度

近くで見るポスター(店頭、ウィンドウ、A2 以下)は 300 dpi が目安。これが印刷物の標準的なキレだ

ただここで業界でよく誤解されている点がある。解像度は「視距離」で決まるもので、高ければいいというものではない

屋外の大判ターポリンや、数メートル離れた展示会のバックパネルなら、100〜150 dpi で十分。むやみに 300 dpi まで引き上げるファイルはサイズが膨れて転送が重く、出力も遅くなる

みっつ目はカラーモード

印刷は原則 CMYK。RGB で入稿するのはNG

画面は RGB の発光、印刷は CMYK のインキで、色の守備範囲が違う

よくある悲劇が、画面で見たあの鮮やかな青や蛍光グリーンが CMYK に変換した瞬間にくすんで濁ること

正しいのは、デザインを作る段階からドキュメントを CMYK にしておくこと。出力直前に変換して、刷り上がった現物を見て頭を抱えても遅い

そのほか、文字はかならずアウトライン化する(書式を確定/パスを生成)。フォントを持っていない印刷会社で開くと、組版が崩れる

塗りたし・解像度・カラーモード、どう設定すれば失敗しない?|台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ セクションの要点

ポスターの用途別に、紙と加工はどう合わせる?

サイズもファイルもOK、ここから最後のひと押しが紙と後加工で、ここでポスターの「質感」が決まる

ぼくが現場で使っている組み合わせの目安はこうだ:

・屋内掲示、短期イベント:150〜200 ポンドのコート紙または上質紙(雪銅紙)。コストが安く、絵がきれいに出るので、1〜2週間で貼り替えるような用途にいちばんコスパがいい

・店頭のスタンド看板、立って置くもの:5 mm か 10 mm のケント紙(発泡ボード/PPボード)に直接貼り。こうしないと自立しない

・高質感のメインビジュアル、ブランドウォール:マットラミネート(傷防止、光沢抑制)や部分ニスを検討。画面の中で段差を作れる

・屋外、雨に濡れる可能性あり:防水の PP 合成紙または屋外用ターポリン。コート紙が雨に当たれば一発で終わり

実務ワンポイント:ポスターを丸めて発送したり、長期保管するなら紙を薄くしすぎない。150 ポンド以下で丸めると折りジワと波打ちが残り、広げても平らにならない

正直に言うと、ポスターの「安っぽいか高級か」を決めているのは紙と加工の組み合わせで、サイズはただの入場券にすぎない

ポスターの用途別に、紙と加工はどう合わせる?|台湾でよくあるポスターサイズはどう選ぶ?A0・8K・4K の印刷ルールをひとまとめ セクションの要点

要点まとめ

・台湾のポスターには二系統ある。Aシリーズ(メートル基準、デジタル出力向き)と判型(オフセット印刷の言葉)。相手がどちらで話しているか先に揃える

・判型の寸法は原紙次第で動く。同じ「4K」でも菊判と四六判では倍近い差が出る。見積前に必ず判種を確認する

・全面デザインなら四辺に各 3 mm の塗りたし。A1 なら仕上がりは 600 × 847 mm。塗りたしを忘れると裁断時に白が出る

・解像度は視距離で決める。近距離は 300 dpi、遠くから見る大型バックパネルは 100〜150 dpi で十分。高ければいいわけじゃない

・印刷は CMYK 一択、文字はアウトライン必須。RGB のビビッドな色は印刷でくすむし、フォント欠けは組版崩れに直結する

もう一歩踏み込んで

ポスターが失敗するのは、たいていデザインの能力じゃなくて、作業が始まる前に仕様が揃っていないせい

ぼくのおすすめは、「サイズ・塗りたし・解像度・カラーモード・用紙」の 5項目を発注前チェックリストにしておくこと。デザイナーが入稿前に自分流に流せば、再印刷の 8割はここで止められる

AI ツールを入れているデザインチームにとっては、この 5項目こそテンプレートと自動チェックにちょうどハマる。ファイルを入れたら塗りたしが足りているか、CMYK になっているか、解像度は適正か、を最初に自動で弾き、人手はクリエイティブに集中させる

クライアント側のいちばんラクなやり方は、サイズの提案からファイルチェック、印刷と後加工までワンストップで受ける印刷会社を選ぶこと。デザイン会社、印刷会社、面板会社をそれぞれ別で探すと、仕様がバケツリレー式に落ちていく。麥思印刷(MINDS、中〜高単価のフルカスタム商業印刷)がやっている統合サービスの価値はまさにここで、仕様のやり取りコストを最小にして、再印刷を 1回でも減らすところにある

FAQ / よくある質問

A1 ポスターの寸法は何センチ?
A1 ポスターは 594 × 841 mm、つまり 59.4 × 84.1 cm。店頭のスタンド看板、募集ポスター、選挙ポスターなど、いちばんよく出てくるサイズだ。デザインに全面の色がある場合は、四辺に各 3 mm の塗りたしを取って仕上がり 600 × 847 mm で作る
4K と 8K のポスターは実際どのくらい?
判型の寸法は原紙の規格で変わる。菊判 4K なら約 27 × 39.5 cm、8K なら約 19.5 × 27 cm。四六判(菊倍)なら 4K で約 39.5 × 54.5 cm、8K で約 27 × 39.5 cm。見積前に菊判か四六判か、必ず印刷会社に確認しよう
ポスターには塗りたしをどれくらい取ればいい?
全面デザインなら四辺に各 3 mm の塗りたしを取る。たとえば A1(594 × 841 mm)の入稿データは 600 × 847 mm にし、はみ出した分は裁断で落とす。これで端に白が出るのを防げる
ポスターの解像度は何 dpi にすればいい?
近くで見るポスター(A2 以下、店頭ウィンドウ)は 300 dpi 推奨。数メートル離れた屋外の大判バックパネルやターポリンなら 100〜150 dpi でじゅうぶん。解像度は視距離で決めるもので、高ければいいというものではない
ポスターのファイルは RGB と CMYK どっち?
印刷は CMYK 一択。RGB は画面の発光色域で、鮮やかな青や蛍光グリーンは CMYK のインキに変換すると明確に暗く濁る。デザイン作成時からドキュメントを CMYK にし、文字はアウトライン化してフォント不足による組版崩れを防ごう
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