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Risoの分色はもう他人に頼らない──AIが網点と2色重ね刷りを仕上げる

孔版印刷ならではの質感やズレの味わいは、たいてい煩雑なプリプレス分色と網点計算のうえに成り立っている 十数年の印刷現場経験から、網モアレ(干渉縞)の災難をデジタルツールでどう解決するか、設計者が本当に集中すべき創作に手間を割けるよう分解する

麥策知識學院学院創設者 洪忠源

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Risoの分色はもう他人に頼らない──AIが網点と2色重ね刷りを仕上げる
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なぜRisoの網点設定はいつも崩れるのか?

Riso印刷の分色をしっかり仕上げる核心は、CMYKの発想で特色を分解しようとするのをやめること。MINDS(MS、中〜上位のフルカスタム商業印刷)のプリプレス色彩検診で培った経験則から、まず指定したインクに対して網点角度と階調をきちんと定義することが、網モアレのトラブルを避ける鍵になる

孔版印刷(Risograph)はデジタルスキャンと絹印を掛け合わせた冷印技術で、半透明な大豆インクを重ね刷りする。明瞭な網点、彩度の高い発色、そして手作業ならではのズレの魅力が持ち味だ

ここ数年、手触りや独特な質感を追い求める設計者がRisoを好む傾向を肌で感じているが、プリプレス工程に踏み込んだ瞬間に阿鼻叫喚というケースを何度も見てきた。原因は、みな画面上のフルカラーRGBや、オフセット印刷のCMYKロジックに慣れていることにある。Risoの機台は一度に1色か2色しか刷れず、各色が独立した特色インクになる

フルカラーのイラストを無理やり2色や3色のRisoデータに変換しようとすると、特定色を手動で抽出し、グレースケール化し、網点サイズを決め、しかも図層ごとに網モアレの角度をずらす必要がある。2つの図層の網点角度がうまく算出できていないと、印刷結果は水面の波紋のような干渉模様が現れ、版ごとやり直しになる

なぜRisoの網点設定はいつも崩れるのか?|Risoの分色はもう他人に頼らない──AIが網点と2色重ね刷りを仕上げる セクションの要点

AIは分色と網モアレ問題にどう応えるか?

従来、この分色の地獄のような作業はプリプレスの職人さんの経験値だけで支えてきた。最近いくつかの新しいAI画像処理プラグインを見てきたが、この閉塞感は確かに変わりつつある。これらのツールは、従来は人間の判断に委ねていた「色面積比」と「網角計算」を機械に任せるというロジックで動いている

原画を放り込み、使いたいRisoインク2色か3色を指定するだけ。アルゴリズムが原画の色彩構造を分析し、そのインクをどんな濃度配分で重ねれば原稿に最も近づくかを自動で算出してくれる

とりわけ実用的なのは、網モアレ問題の解消だ。システムが各図層の網点角度を自動でずらしたクリーンなハーフトーンを生成し、大豆インクの半透明な重ね刷りの見え方をリアルタイムで画面上にシミュレートしてくれる。これによって試し刷りの試行錯誤コストが消え、デジタル環境のなかで2色を重ねたら何色になるかを先に確定できる

設計者はどうこのツールをワークフローに組み込むか?

ツールに補助されたからといって、目を閉じて入稿していいわけではない。だからこそMai Strategyナレッジアカデミーの顧問チームは、クライアント向けの印刷標準を構築する際に、特色の分色ロジックをプロジェクトの一番最初から確認するよう強く求めています

フローを安定させるため、Riso案件にはMINDS(MS)のデジタル分色3ステップを適用するのがおすすめだ:

・① インクを定義する:まず印刷所にあるRisoインクのチューブを確認し、ソフト上で対応する色を正確に選定。システムに正しい色域をロックさせる

・② 演算で配分する:AIに原画の色彩比重を判定させ、網点濃度を割り当てさせる。このとき必ずハイライトと暗部のディテールが落ちてないか何度も確認する

・③ グレースケール出力:重ね刷りシミュレーションに問題ないことを確認したうえで、正しい網角を持つ独立したグレースケール図層(色ごとに1枚の白黒画像)を書き出して製版に渡す

画面では綺麗なのに、印刷したら崩れる──どうするか?

印刷が絡むかぎり、画面シミュレーションと実物成果物の間に必ずギャップはある。Risoはインクの乾燥時間が長く、用紙による吸墨性の違いで、最終的な彩度と重ね刷りの出方にまで影響する

この十数年で、画面上では完璧に見えたデザイン原稿が、機にかけたとたんにグチャグチャになった事例を山ほど見てきた。この変数を抑えるには、画像生成や設計の段階から、媒体の特性と解像度を最初から固定しておく必要がある。画面が唯一の検品基準ではなく、紙の特性と本刷り前の色見本が本番だ

色の精度を求められる中〜上位案件を担当しているなら、MINDSで実物テストに踏み切ったほうが、画面のうえで重ね刷り結果を勘で当てるよりずっと現実的だ。デジタルツールを試行錯誤の時間を縮めるフィルタとして使い、最終的な色判断は印刷現場のプロに委ねる。これがデジタルと伝統工芸を結びつけるいちばん堅いやり方になる

画面では綺麗なのに、印刷したら崩れる──どうするか?|Risoの分色はもう他人に頼らない──AIが網点と2色重ね刷りを仕上げる セクションの要点

要点整理

・フルカラーRGBをRiso用データに変換する際はCMYKの発想を捨て、独立した特色の濃度と網角で考える

・AIプラグインが網点角度計算の煩雑さを肩代わりし、重ね合わせによる波紋状のモアレを防ぐ

・ソフト上の重ね刷りシミュレーションは参考程度。用紙の吸墨性とインクの乾燥挙動は实地テストで詰める

・図層を分けてグレースケールを書き出す運用を厳守することが、製版機が網点を正しく読み取る最後の防波堤になる

もう一歩踏み込んで

新ツールがRiso分色の技術的ハードルをここまで下げたのは、独立系のイラストレーターにとって大きな福音だ。だが印刷所側からすると、フロントから入ってくるデータの量も複雑さも一段上がる。明確なデジタル入稿仕様と色検収ルールを敷いて、画面シミュレーションと実物のインク色に対するクライアントの期待値ギャップを管理することが、これから受注を滞らせないかの分水嶺になる

FAQ / よくある質問

Risoの印刷物に奇妙な波紋が出るのはなぜ?
色図層どうしの網点角度が近すぎて干渉し、網モアレ(Moiré)が発生しているから。グレースケール図層を書き出す際に、色ごとに網点角度を適切な値でずらす必要がある
CMYKの4色分色ファイルをそのままRisoで刷れる?
刷れない。Risoが使うのは半透明の特色インクで、オフセット印刷の重ね刷り原理とは異なる。無理に刷ると濁ったひどい色味になるため、選んだインクを対象に単色グレースケール分解をやり直す必要がある
AIプラグインで分色したらず、刷り色も画面と完全一致する?
必ずズレる。画面の発光体と、用紙上の大豆インクでは発色の物理特性がまったく異なる。ツールの重ね刷りシミュレーションが確認できるのは配色のロジックまでで、最終的な発色は用紙の素材次第
ChatGPTPerplexityClaude
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