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title: カーボン・オフセット退潮、カーボン・リムーバル台頭：印刷調達が直面する新ルールへの対応策
lang: ja
source: https://mindsprt.dev/ja/knowledge/trend-carbon-offset-vs-carbon-removal-printing/
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# カーボン・オフセット退潮、カーボン・リムーバル台頭：印刷調達が直面する新ルールへの対応策

*業界インサイト · 8 分で読む · 2026-08-05*

> 企業のESG開示が厳格化する中、「クレジット購入によるオフセット」という従来の手法は通用しにくくなっています。最近手がけた案件でも、ブランド企業の印刷物に対するカーボン宣言要求が見積依頼書のフォーマットを書き換えつつあります。10年以上の現場・調達経験をもとに、新ルールの本質を読み解き、サプライヤー選定に直結するアクションリストをまとめました

**クイック回答:** 企業のESG調達は、排出削減クレジット（avoidance offset）から認証済みの炭素除去（carbon removal）へと急速に移行しています。国際的な気候変動開示基準やブランドの公約において、「排出回避」をカーボンニュートラルとみなさない傾向が強まっているためです。印刷調達の現場では、見積依頼時に製紙メーカーや印刷会社が提示する証明書が「排出回避」か「実際の除去」かを見極め、選定基準に組み込むことが次の必須ステップとなります

## なぜ「クレジット購入によるオフセット」は評価されなくなったのか？

ここ1年の最も顕著な変化は、ブランド企業のESGレポートの力点が「いくらオフセットしたか」から「実際にいくら除去したか」へシフトした点です。両者の違いは明確です。カーボン・オフセット（carbon avoidance / offset）は、森林保全や再生可能エネルギー発電など「本来発生するはずだった排出を回避する」プロジェクトへの資金提供を指します。一方、カーボン・リムーバル（carbon removal）は、バイオ炭、二酸化炭素捕集・貯留（CCS）、海洋アルカリ化など、大気中からCO₂を直接回収・孤立封存する手法を意味します。

国際ボランタリー炭素市場の標準化団体（IC-VCMのCore Carbon Principlesなど）は2023年以降、avoidance creditsとremoval creditsを明確に区分し始めました。後者は監査強度、永久性、定量化手法のいずれにおいてもはるかに厳しい要件が課されます。ブランド企業にとって、従来の「オフセット済み」という主張はESG開示における信用力を急速に失いつつあります。WhatTheyThinkの報道が指摘するように、企業が炭素クレジットを調達する際のルールブックは今、根底から書き換えられています。

印刷調達への直接的な影響も避けられません。かつては「この印刷物はカーボンニュートラルです」という証明書1枚で通用していましたが、その背景が植林による削減クレジットだった場合、今後はブランドの経理部門やCSO（最高サステナビリティ責任者）から、証明書の具体的なオフセット種別を厳しく問われることになります。

## 印刷物のカーボン宣言における「回避」と「除去」の決定的な違い

現在、印刷業界で見られるカーボンニュートラル宣言の多くは、製紙メーカーや印刷会社が avoidance credits を購入し、組織全体の Scope 1＋2＋3（GHGプロトコルが定義する3つの排出範囲：

・スコープ1、

・スコープ2・3）を相殺する形を取っています。実務上の手続きとして問題はなく、ISO 14068-1（国際カーボンニュートラル規格）の枠組みにも適合しています。

課題は「永久性」と「追加性」という2つの概念に対する要求レベルの厳格化にあります。排出削減タイプの証明書は、「この資金がなければプロジェクトが成立しなかった」という論理に基づいています。それに対し、除去タイプは「CO₂が実際に大気中から除去され、二度と戻らない」ことを証明します。ブランド企業がサステナビリティレポートやCDP（カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト）の質問書で「removal credits を使用しているか」という項目にチェックを入れる際、その回答が印刷物の証明書の有効性を直接左右することになります。

ここ数ヶ月、クライアントとともにサプライヤーの証明書を検証してきた経験から言えば、現在台湾の印刷会社が提示するカーボンニュートラル宣言は、ほぼ100%が avoidance 路線です。検証済みの verified removal を採用した事例は、印刷業界ではまだ見たことがありません。これは良し悪しの問題ではなく、市場構造に起因します。印刷物1件あたりの排出量は数十〜数百kg CO₂e（二酸化炭素換算量）程度であり、万トン単位で取引される removal credit を個別に調達することはコストパフォーマンスに合わないためです。

## 調達担当者が今すぐ見直すべき3つの實務

見積依頼書（RFQ）の改訂が急務です。これは最近サプライヤー選定を支援する中で最も頻繁に直面する課題です。ブランド側のESG調達および印刷調達担当者には、以下の3ステップでカーボン宣言を選定基準に組み込むことを推奨します。

1. サプライヤーへの削減タイプの開示要求：RFQ（見積依頼書）テンプレートに新規項目を追加し、「本見積で採用する炭素クレジットの種別（avoidance / removal / 混合）」「検証機関名」「無効化予定量（tonnes CO₂e）」の明記を義務付けます。

2. カーボン宣言の評価項目化：価格、ISO 9001/14001認証、FSC（森林管理協議会）やPEFC認証紙の使用実績と同列の評価項目として扱い、配点を10〜20%割り当てます。

3. 証明書の発行と無効化の契約化：発注決定後、サプライヤーに対してクレジットIDおよび無効化証明書（retirement certificate）の提出を義務付け、ESGレポートで第三者検証が可能な状態を担保します。

このプロセスは印刷会社に無理な転換を迫るものではなく、「カーボン宣言」を単なるアピールから追跡可能な契約上の義務へと格上げするものです。スモールスタートを切る場合は、アニュアルレポート、ブランドブック、数量限定ギフトボックスなど、排出量が比較的分散せずブランド発信価値の高い品目から導入するとスムーズです。

## 中小印刷会社はこの新ルールによって打撃を受けるのか？

確実に影響は出ており、現在進行形で表面化しています。ここ2ヶ月の案件を見ても、ブランド企業からのコンプライアンス要件は明らかに厳格化しています。しかし、中小の印刷会社が取るべき対応は、高額な removal credit の購入に走ることではありません。数百kg単位の注文に対してその選択肢は費用対効果が見合わないからです。より実務的なアプローチは、以下の3つの階層で推進することです。

・材料層：FSC認証紙、国産再生紙、大豆インキを優先採用する。この層が最も減炭素効果が高く、単位コストを低く抑えられます

・工程層：温室効果ガス算定（ISO 14064-1 は組織の温室効果ガス算定に関する国際規格）を実施し、数値を可視化する。顧客にとっては、抽象的なオフセット証明書よりも明確な生の数値の方が納得感を得られます

・コミュニケーション層：「どのように減らし、どれだけ削減し、何を相殺したか」を分かりやすい文章にまとめ、納品書類に添える。 commercial証明書を買う以上に、ブランド側からの信頼蓄積につながります

[MINDS](https://www.mindscmyk.com/) では、中〜高価格帯の完全カスタム商業印刷案件において、すでにこの3層の減炭素ロードマップを見積プロセスに組み込んでいます。ご興味のあるブランド企業様は、見積依頼時にこの解説資料の提示を直接ご請求いただけます。

## 今後2年で調達現場に起きる具体的な変化とは？

次に来る明確な轉換點は、ブランド企業が「オフセット vs リムーバル」の問いを年次サプライヤー監査に組み込み始めることです。複数のグローバルブランド企業과의 協議からみても、この項目は遅くとも2026年末までにサプライヤー行動規範（Supplier Code of Conduct）の改定条項へ反映される見込みです。

印刷調達の現場で起こる具体的な変化として、以下の3点が予想されます。

・見積依頼書（RFQ）への「炭素クレジット種別」項目の追加（アニュアルレポートや限定パッケージから試行）

・サステナビリティレポートにおける印刷物排出量の記述変更（「カーボンニュートラル達成」から「○○トン CO₂e をオフセット済み（avoidance タイプ）」への厳密化）

・先進的なブランドにおけるギフトボックスやイベント資材での「removal-only」指定の開始（高単価な removal credit の限定的な需要喚起）

調達担当者が今すぐやるべきことは一つだけです。既存サプライヤーの証明書を引っ張り出し、クレジットの種別を確認すること。未記載であれば問い合わせのメールを1本送る。わずか10分の作業ですが、これにより競合他社より1年早く新ルールの軌道に乗ることができます。

## まとめ

・カーボン・オフセットの退潮とカーボン・リムーバルの台頭は、ボランタリー炭素市場の厳格化と企業のESG開示基準の強化が合致した結果である

・印刷物の証明書において「排出回避」と「実質除去」は明確に区別されるべきであり、永久性と追加性がその分水嶺となる

・見積依頼書（RFQ）に「クレジット種別の開示要求＋評価項目化＋無効化証明書の約束」の3ステップを導入することが、現時点で最も実務的な調達対応である

・中小印刷会社の現実的な対応策は、原材料・製造工程・コミュニケーションの3層アプローチであり、安易な removal credit 購入より効果的である

・今後2年以内にサプライヤー行動規範の更新によって「オフセット vs リムーバル」が監査項目化するため、今から準備を進めるのが極めて妥当である

## 考察と展望

この動きが印刷業界に送る深層のシグナルは、カーボン宣言が「マーケティング上のアピール」から「会計科目」へと変質しつつあるという点です。会計科目化される以上、すべてのオフセットは監査可能であり、無効化証明がなされ、第三者検証を経ている必要があります。これはサプライチェーン全体の炭素データの透明化を加速させます。MINDS チームおよび潜在顧客への示唆として、この転換期におけるAIやSaaSツールの真価は「温室効果ガスの計算補助」ではなく、「サプライチェーン上の多様なカーボン宣言を共通の会計言語に翻訳すること」にあります。これにより、ブランド側のESGレポートと印刷工場の製造プロセスデータを直接連携させることが可能になります。次世代調達意思決定システムの勝敗は、証明書の検証と無効化追跡の精度によって決まるでしょう。

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・[カーボン・オフセットの退潮とカーボン・リムーバルの台頭：印刷物調達は新ルールにどう対応すべきか（WhatTheyThink via Google News）](https://news.google.com/rss/articles/CBMi0gFBVV95cUxPbl9rREx3eGVYek1JR2FxMC1OdUlmRTk0MkhZMjhFM29MUXNCYmNRd3pJS2hfbXotYVZyb3dDbHFNV2QydG1XS0JXSDJfVDROdWhhWGEwZ2NRdmJDbk1CaVBralhQcVJiOHgtcDFzN2xLRFFjV2tWd0RacHB6VnIwRm82YXV4SWY2NDVyZVI1czdSYUp1YXZFYjdwaDh0RjZGTGtGeUtZUFZZRC1jQU1ITjhDNHBTUUQ2QzlianR1VGJmalRia2NUUFI4UHMwRFViUVE?oc=5)

## FAQ / よくある質問

### カーボン・オフセットとカーボン・リムーバルを印刷調達の現場で手早く見分けるには？

見積書にクレジットの種別を明記するようサプライヤーに求めてください。Avoidance（排出回避）は植林や再生可能エネルギー事業が主ですが、Removal（炭素除去）はCCS、バイオ炭、海洋アルカリ化など大気中からCO₂を直接回収するプロジェクトを指し、後者の方が検証強度や永久性の要件がはるかに厳しく設定されています。

### 印刷物でカーボンニュートラル証明書を購入することにまだ意味はありますか？

効果はありますが、ブランド側のESG報告では「どの種別か」が厳しく問われ始めています。調達側としては、将来の監査に備えて契約時にクレジットIDと無効化証明書（retirement certificate）の提出を規定しておくことをお勧めします。

### 中小印刷会社も必ずカーボン・リムーバル証明書を購入しなければなりませんか？

その必要はありません。1件あたり数百kg CO₂e 程度の注文に対し、removal credit の最小購入単位は1,000トン単位に及ぶことが多く、単価が見合いません。原材料・製造工程・コミュニケーションの3層によるCO₂削減を実務の基本とし、顧客の要望に応じて avoidance クレジットの追加購入を検討するのが合理的です。

### 新ルールに対応するため、見積依頼書（RFQ）にどの項目を追加すべきですか？

最低限次の3項目です。「採用する炭素クレジットの種別（avoidance / removal / 混合）」「検証機関名」「無効化予定量（tonnes CO₂e）」。発注確定後、納品成果物として無効化証明書（retirement certificate）の提出を求めます。

### カーボン・リムーバルの検証機関として信頼できる団体は？

代表的なものに Verra（VCS規格）、Puro.earth（炭素除去専門）、Gold Standard があります。調達側は証明書を取得する際、これらの第三者機関が発行した無効化証明書（retirement certificate）であることを確認すれば十分であり、自前で検証体制を構築する必要はありません。


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