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title: KOMORIの第2曲線：オフセット vs プリンテッドエレクトロニクス
lang: ja
source: https://mindsprt.dev/ja/knowledge/komori-pivot-to-printed-electronics/
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# KOMORIの第2曲線：オフセット vs プリンテッドエレクトロニクス

*印刷知識 · 7 分で読む · 2026-08-10*

> KOMORIが100年のオフセット印刷機技術をprinted electronicsへ投入したことは、単なる新製品発表以上の強いシグナルだ。
台湾の中小印刷会社にとって、これは「設備投資は目先の受注だけでなく、次の10年を見据えるべきだ」という警鐘でもある

**クイック回答:** KOMORIの第2曲線とは、オフセット印刷で培った精密制御技術を

## KOMORIはなぜプリンテッドエレクトロニクスへ向かうのか？

KOMORIがprinted electronicsに進出する理由は、従来のオフセット印刷がすでに成熟市場の頭打ちを迎えている一方で、エレクトロニクス製造の現場では、印刷機が得意とする安定したインキ供給、高精度な見当合わせ、薄膜コントロールが依然として求められているからだ。

Komori Corporation（小森コーポレーション）は日本の老舗印刷機メーカーであり、商業・出版・パッケージ印刷業界においてオフセット印刷機で長年親しまれてきた。オフセット印刷（平版オフセット）とは、版の絵柄を一度ブランケットに転写し、紙や板紙に押し当てる印刷方式で、商業印刷やパッケージ印刷の安定した大量生産に適している。

2026年8月7日付の[KOMORIのプリンテッドエレクトロニクス転換に関する報道](https://www.printindustry.news/story/52410/komori-continues-its-industrial-transformation-shifting-from-offset-presses-to-printed-electronics)によると、KOMORIの2027年3月期第1四半期売上高は前年同期比2.5%増の231億円、受注高は332億円に達し、海外市場が売上の70%以上を占めている。これらの数字は、同社の本業が依然として新規投資を支える基盤であり、同時に第2の成長曲線をすでに描き出していることを示している。

## printed electronics はどのように機能するのか？

printed electronicsの仕組みは、印刷機におけるインキ供給、スクリーンメッシュ、テンション、見当合わせ、乾燥制御を、電子材料の成膜（デポジション）とパターニング管理に置き換えたものだ。

printed electronics（プリンテッドエレクトロニクス）とは、印刷技術を用いて導電性インキ、薄膜、機能性材料を回路、センサー、アンテナとして形成する技術で、材料の塗布成膜と精密な見当合わせが肝となる。KOMORIは子会社のセリアコーポレーション（Seria Corporation）を通じてこの分野を展開しており、電子回路、Micro LEDs、RFID、ペロブスカイト太陽電池（perovskite photovoltaic cells）、半導体インターコネクト（interconnects）までカバーしている。

・タッチセンサー：透明導電材料をいかにムラなく均一に成膜するかが核心であり、わずかな欠陥でもタッチ精度の狂いに直結する。

・RFIDアンテナ：RFID（無線自動識別）は、アンテナとICチップによって個々の識別情報を非接触で読み取る技術であり、在庫管理、物流、偽造防止、チケット発券などの現場で広く使われている。

・半導体パッケージ基板とinterconnects：より微細な線幅、よりシビアな見当精度とクリーンルーム環境が求められ、すでに半導体・電子デバイス工場の領域に入っている。

## KOMORIはオフセット印刷を諦めたのか？

KOMORIはオフセット印刷を捨てたわけではない。枚葉オフセット印刷機（sheetfed offset presses）の受注は46%増加しており、今なお主力事業として利益を生み出し続けている。

KOMORIは現在、事業を4つの柱に分類している。このポートフォリオは、ここ数年成熟した産業機械メーカーが見せている事業転換の道筋と酷似している。本業で守りを固めつつ、成長領域として機能性材料、エレクトロニクス、高セキュリティ製造へと舵を切る形だ。

・offset printing：商業、出版、パッケージ印刷を支え、今なおKOMORIの代名詞とも言える主力分野。

・security printing：security printing（偽造防止・セキュリティ印刷）とは、特殊な印刷プロセス、インキ・材料、微細地紋パターンによって偽造を極限まで困難にする技術。紙幣、パスポート、重要保安書類などに用いられ、KOMORIは世界30カ国以上に供給実績を持つ。

・digital printing：バリアブルデータ印刷、小ロット、パーソナライズされた印刷物に対応し、オフセットでは採算の合わない需要を補完する。

・printed electronics：印刷技術を電子回路、RFID、Micro LEDs、半導体関連プロセスに応用する領域。

以前KOMORIの「J-throne 29」のプレゼンテーションを見たとき、単なる単体機械の販売からトータルソリューション提案へとメッセージの軸足が移っているのを感じたが、今回の4事業体制によってその方向性がより明確になった。

## 台湾の中小印刷会社に対する警鐘とは？

台湾の中小印刷会社が直視すべき警告は、商業印刷の世界的な生産額の年成長率がすでに1%を下回っている点だ。設備投資を前世代の受注慣性だけで進めるのはもはや通用しない。

今回のKOMORIの業績でも日本や北米市場が減速する一方、欧州で41%増、グレーターチャイナで74%増となっており、印刷設備への需要自体が消えたわけではない。ただ、受注はより高効率で複合プロセスに対応できる工場へと集中しつつある。設備導入の判断を誤れば、その代償は一過性の四半期にとどまらず、減価償却期間全体に及ぶ。

ISO 12647（印刷工程の色管理標準）は、色校正と本機量産のカラーターゲットを規格化し、サプライヤー、デザイナー、発注者が共通の基準を持つためのものだ。中小印刷会社は、まずこうした基本を徹底して固めた上で、バリアブル印刷、偽造防止、スマートラベル、エレクトロニクス製造への展開を検討すべきであり、順序を取り違えてはならない。

・既存のオフセット製造ラインにおいて、色再現の安定性、納期の正確性、後加工でのロス要因をまず総点検すること。

・クライアントからシリアル番号、偽造防止、トレーサビリティに関する相談が増えているなら、digital printingやsecurity printingの導入検討を優先リストに入れること。

・サプライヤーが印刷スピードや通し枚数ばかりを強調し、対応資材、メンテナンス体制、品質管理サポートを明確に説明できないなら、その設備導入を急いで契約してはならない。

## ブランド企業・発注側は今何をすべきか？

ブランド側が今やるべきことは、まず基本となる印刷仕様を明確に定義し、その上で偽造防止、トレーサビリティ、スマートパッケージが実際の調達要件として本当に必要かを冷静に見極めることだ。

焦る必要はない。

KOMORIによるマルヤマチラー（Maruyama Chiller Corporation）の買収は、半導体プロセスで不可欠な冷却設備と電子部品分野の顧客基盤を補強するためのものであり、一般のブランド企業にとってはまだ直接関係のない話に見えるかもしれない。しかしこの動きが示しているのは、未来の印刷物が単なる「見た目の美しさ」にとどまらず、機能性材料、個体識別、データ連携とますます融合していくという明確な潮流だ。

一般の発注企業は、まずMai Strategy式入稿の「3つの関門」を活用し、自社でコントロールできる領域を確実に管理することから始めよう。

・要件の関門：用途、部数、納期、予算を事前に確定させる。特殊素材や厳密なブランドカラー管理が必要な案件は[MINDS](https://www.mindscmyk.com/)に相談し、標準仕様やオンライン発注で済む印刷物は[MINDS Print](https://www.mindsprt.com/)に依頼する。

・データ作成の関門：入稿前に塗り足し、解像度、カラーモード、加工位置の指定を必ず確認する。印刷トラブルを印刷機が回る直前まで持ち越してはならない。

・検収の関門：色校正ではブランドカラーの再現性、用紙の手触り、後加工の仕上がりを現物で確認し、口頭の曖昧な指示で校正刷りの確認を省略しないこと。

まずはこれだけで十分だ。

## 要点整理

・KOMORIのprinted electronicsへのシフトは、設備投資を紙の消費量だけに依存してはならないという印刷会社への警鐘である。

・オフセット印刷は依然として収益源であるが、成熟市場の飽和により投資判断のミスが許される余地は狭まっている。

・中小印刷会社は、まず色管理、納期遵守、入稿データ管理の足元を固め、その上でバリアブルデータ、偽造防止、スマートパッケージの導入を検討すべきだ。

・発注企業はバズワードに踊らされる必要はなく、毎回の発注仕様を客観的に検収できるレベルに明確化することが先決である。

## さらなる考察

印刷会社にとっての次の一歩は、いますぐprinted electronics設備を買いに走ることではなく、既存のオフセット、デジタル印刷、後加工、品質管理データを整理し、正しい投資判断ができる体制を整えることだ。デザイナーにとっては、用紙や資材の特性、色再現、加工上の制約を考慮した完全データ作成の意識が不可欠となる。そしてAIアプリケーションやSaaS開発チームにとって最も現実的な切り口は、見積作成支援、入稿データ事前チェック（プリフライト）、作業指示書・工程管理、仕様管理など、印刷現場が日常的に抱えるボトルネックの解消にある。

## 関連記事

・[KOMORIの産業構造転換：オフセット印刷機からプリンテッドエレクトロニクスへ](https://www.printindustry.news/story/52410/komori-continues-its-industrial-transformation-shifting-from-offset-presses-to-printed-electronics)

## FAQ / よくある質問

### KOMORIがprinted electronicsへシフトすることは、オフセット印刷が消滅することを意味しますか？

いいえ。KOMORIの従来型印刷機は今なお同社の主要な収益源であり、2027年3月期第1四半期でも枚葉オフセット印刷機（sheetfed offset presses）の受注は46%増加しています。変化の本質は、成長曲線がエレクトロニクス製造領域へと拡張し始めた点にあります。

### printed electronicsと一般的な印刷の違いは何ですか？

printed electronicsは印刷技術を応用して導電性インキ、薄膜、機能性材料を成膜・塗布し、電子回路、センサー、RFIDアンテナ、半導体インターコネクトなどを製造します。一方、一般的な印刷は主に視覚的な文字・グラフィックの再現や紙加工を目的としています。

### 台湾の中小印刷会社は今すぐ新規設備を導入すべきですか？

印刷速度や通し枚数だけで設備投資を判断すべきではありません。まずは顧客側に小ロット、バリアブルデータ、偽造防止、トレーサビリティなどの実需が本当にあるかを見極めた上で、digital printingやsecurity printing、あるいは関連プロセスの導入を検討してください。

### 発注側のブランド企業は今すぐスマートパッケージを導入すべきですか？

トレンドに流されて無理にスマートパッケージを導入する必要はありません。まずは用途、部数、納期、予算、色管理、後加工の検収基準を明確にすることが先決です。偽造防止、物流トラッキング、会員向け施策などの明確な課題がある場合に、RFIDやシリアルナンバーの活用を検討してください。

### Mai Strategy式入稿の3つの関門はどのような人に向いていますか？

初めて印刷発注を行う方、ブランドカラーの再現を重視する企業、データの不備で差し戻しを経験したことのある方に最適です。「要件の関門」「データ作成の関門」「検収の関門」を通じて、印刷トラブルのリスクを未然に防ぐことができます。


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