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title: パートナー強化に賭ける富士フイルム：印刷会社のサービス化転換を示す最新シグナル
lang: ja
source: https://mindsprt.dev/ja/knowledge/fujifilm-partner-shift/
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# パートナー強化に賭ける富士フイルム：印刷会社のサービス化転換を示す最新シグナル

*業界インサイト · 9 分で読む · 2026-07-06*

> 富士フイルムが欧州市場で最近見せた動きは、印刷機器大手がハードウェアのレッドオーシャンにどう向き合うかを示している。本稿では、現場に近い業界視点から、この転換が台湾の中小印刷会社、ブランド顧客、販売チャネルにもたらす実質的な意味を読み解き、実行可能な次の一手を提案する

**クイック回答:** 富士フイルムが欧州市場で最近見せた動きは、印刷機器大手がハードウェアのレッドオーシャンにどう向き合うかを示している

## 富士フイルムの欧州パートナー大会は何を狙っているのか？

富士フイルムビジネスイノベーション（Fujifilm Business Innovation）が今年欧州で開催したパートナー向けイベントからは、明確なメッセージが読み取れる。もはやハードウェアの仕様や価格で競うのではなく、「パートナー強化」に軸足を戻すということだ。会場で示されたのは新製品の大量投入ではなく、販売チャネルのパートナーが事業転換を進めるための一連の方法論だった。[Quocirca の分析](https://quocirca.com/content/can-fujifilm-carve-out-competitive-advantage/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=can-fujifilm-carve-out-competitive-advantage) も、キヤノン、リコー、コニカミノルタに挟まれる中で、富士フイルムが差別化の中核ルートとしてこの道を選んだと指摘している

このところ私が接している顧客や案件から見ると、この戦略の背後にあるロジックは実にシンプルだ。印刷ボリュームが減り続け、利益率が圧迫される中で、機器メーカーが機械を売り続けるだけの成長余地はすでに見えてしまっている。富士フイルムが価値の重心をハードウェアからサービスへ、単発の取引からパートナーの業務改善へ移しているのは、流れに沿った選択と言える。台湾の中小印刷会社にとってこれは、今後のメーカーとの関係が単なる「機械を買う、修理を呼ぶ、消耗品を買う」ものではなく、包括的な事業転換支援を得られるかどうかに変わっていくことを意味する

## 印刷業界は「ポストハードウェア時代」へ。サービス型エコシステムが主戦場に？

転換を掲げているのは富士フイルムだけではない。[Quocirca が発表した ACT フレームワーク報告書](https://quocirca.com/content/quocirca-publishes-industry-first-act-framework/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=quocirca-publishes-industry-first-act-framework) は、「自動化と AI」「クラウド」「テクノロジー・エコシステム」の3つの軸を示し、世界の印刷市場が印刷ボリュームの縮小、利益率の圧迫、業界再編の加速という3つの力に同時にさらされていることを明確にしている。Xerox の CEO である Pastor も、[Quocirca 第100回特別インタビュー](https://quocirca.com/content/the-integrated-play-xerox-ceo-ai-it-services-growth/) で、同社を機器メーカーから IT サービスおよび AI ソリューションプロバイダーへ進化させると表明している

これらを並べて見ると、トレンドの輪郭ははっきりする。ハードウェア販売による成長余地はすでに終わり、サービス化とエコシステム化こそが、大手機器メーカーが共通して賭ける次の一手になっている。台湾の印刷会社にとって、これは大手だけの話ではない。今後設備を導入する際に受けられる支援内容に直結し、クラウドワークフロー、AI による予知保全、プロセス自動化を統合した提案を得られるかどうかが、機械単体の価格よりも重要になっていく

## なぜ自らエンドユーザーへ直行せず、「パートナー強化」を選ぶのか？

私は顧客からよく、「メーカーが私たちを飛ばして、ブランド顧客に直接サービスを提供するようになるのでは」と聞かれる。富士フイルムの戦略は、まさにこの疑問への答えになっている。欧州市場の成熟度は台湾とは異なり、エンドユーザーのデジタルサービス受容度も高い。メーカーが自らエンドユーザーへ直接向かおうとすれば、販売チャネルとの関係維持コストはむしろ高くなる

富士フイルムのパートナー強化モデルは、本質的には、エンドユーザーサービスにおけるチャネルパートナーの代替不可能性を認めるものだ。私が長く生産現場と顧客側を見てきた経験から言えば、印刷は高度にカスタマイズされ、ローカルなコミュニケーションを必要とするサービス業であり、どれほど強いメーカーでも、販売チャネルが持つエンド顧客への即応力を置き換えることはできない。だからこそ富士フイルムは、パートナーの成功を自社の成功と捉え、エコシステム全体の転換力を競争上の参入障壁として育てようとしている

台湾の代理店や印刷会社にとって、このシグナルは真剣に受け止める価値がある。メーカーが転換の方法論、顧客管理ツール、デジタルサービスの力を共有しようとしているなら、それに乗る企業は、単独で戦うよりも高い成長余地を得られる可能性がある

## 台湾の中小印刷会社とブランド顧客はどう対応すべきか？

この数カ月、さまざまな規模の印刷会社と話していて、共通する不安に気づいた。転換が必要なことは分かっているが、どこから始めればよいか分からないという不安だ。富士フイルムの欧州戦略を分解して見ると、すぐに参考にできるアクションが3つある：

・販売チャネルの役割を再定義する：代理店と印刷会社は、メーカーに対して「サービス型協業」の内容と収益分配の仕組みを自ら提案し、関係を「売買」から「共同運営」へ引き上げるべきだ

・エンドユーザーサービスの深度を高める：エンド顧客が求めているのは印刷物の品質だけではない。ワークフロー統合とデータフィードバックであり、これは中小企業が大手に勝てるローカルな強みになる

・クラウドと自動化を早めに整備する：Quocirca の ACT 報告書が指摘するように、クラウドワークフローはすでにオプションではなく必須になっている。今始めなければ、3年後には顧客の選定候補から直接外される

ブランド側の購買チームやマーケティングチームにとっても、印刷サプライヤーを選ぶロジックは変わりつつある。PINE New England の [世代間ギャップ分析](https://pine.org/why-younger-buyers-ignore-most-print-company-brands/) は、Z 世代とミレニアル世代の購買担当者が、紹介や口コミではなく、SNS、オンラインポートフォリオ、ブランドビジュアルの一貫性を通じてサプライヤーを評価する傾向があると指摘している。つまり、メーカーがどのように転換しても、最終的にサービスを提供する印刷会社に明確なデジタルブランドアイデンティティがなければ、購買リストから外される可能性があるということだ

## 印刷会社自身のマーケティング課題：ダイレクトメールは戻ってきたのか？

メーカー側の転換を見た後は、印刷会社自身のマーケティング戦略にも目を向けたい。[PINE New England の別の記事](https://pine.org/direct-mail-lives-why-smart-printers-lead-with-print/) は、パンデミック後、一部の賢い印刷会社がダイレクトメールを再び中核的なマーケティング手段として位置づけていると述べている。理由は現実的だ。デジタル広告は飽和し、効果は逓減している。その一方で、物理的な郵送物はデジタルノイズの中でかえって高い注目度と測定可能な ROI を持つ

これは台湾の印刷会社にとって興味深い示唆だ。業界全体がデジタル転換、サービス化、AI 強化を語る中で、最も伝統的なダイレクトメールが差別化の武器になる可能性がある。重要なのは「印刷が置き換えられるかどうか」ではなく、印刷会社が自分たちの最も得意なツールを使って、印刷の価値が今も有効であることを顧客に示せるかどうかだ

## 要点整理

・富士フイルムのパートナー強化戦略は、印刷機器メーカーがハードウェアのレッドオーシャンからサービスエコシステムの競争へ移行していることを示している

・ACT フレームワークが挙げるクラウド、AI、エコシステムの3つの力は、今後3年から5年の印刷会社の存続を左右する構造的変数になる

・台湾の中小企業の強みはエンドユーザーサービスの深さにあり、単なる購買ではなく、メーカーとの共同運営を自ら提案すべきだ

・ブランド顧客側の購買ロジックは世代交代しており、印刷会社にとってデジタルブランド構築は生存に不可欠になっている

・印刷会社自身のマーケティング手段も発想を変える必要がある。デジタルノイズの中で、ダイレクトメールは突破口になる可能性がある

## さらに考えるべきこと

この2週間の業界シグナルを見る限り、印刷業界の転換圧力は「やるべきかどうか」から「どうすれば効果的に進められるか」の段階に入っている。印刷製造側には、まず自社チャネルのサービス提供力にどのような不足があるかを棚卸しし、設備メーカーとサービス型協業の枠組みを能動的に話し合うことを勧めたい。メーカーが自ら参入してきてから受け身で対応するべきではない。グラフィックデザインやブランド側は、印刷サプライヤーを選ぶ際に、「クラウドワークフローの統合力」「デジタルポートフォリオの透明性」「オンライン評価とSNSでの存在感」を評価項目に入れるべきだ。これは Z 世代の購買担当者が実際に見るポイントである。AI や SaaS 事業者にとって、印刷会社に不足しているのはツールそのものではなく、「導入後に顧客の事業成長につなげられる伴走力」だ。そこにこそ、技術サービス会社が印刷業界へ入る本当の入口がある。もし転換の途中で、どの部分から手を付けるべきか分からず立ち止まっているなら、[マインズ知識学院コンサルティングチーム](https://minds.studio) が現状を整理し、3カ月から6カ月の具体的なアクションを組み立てる支援を行える

## 参考記事

・[富士フイルム、欧州印刷市場でパートナー戦略を強化。転換経験を差別化された競争優位へ](https://quocirca.com/content/can-fujifilm-carve-out-competitive-advantage/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=can-fujifilm-carve-out-competitive-advantage)

・[Quocirca、印刷業界初の ACT フレームワークを発表。AI 自動化、クラウド、エコシステムが業界リーダーシップをどう再構築するかを体系的に分析](https://quocirca.com/content/quocirca-publishes-industry-first-act-framework/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=quocirca-publishes-industry-first-act-framework)

・[Xerox CEO Pastor が AI 統合戦略を提示：印刷機器メーカーから IT サービスおよび AI ソリューションプロバイダーへ](https://quocirca.com/content/the-integrated-play-xerox-ceo-ai-it-services-growth/)

・[世代間ギャップの警鐘：Z 世代とミレニアル世代の購買担当者はなぜ従来型の印刷会社ブランドを見過ごすのか](https://pine.org/why-younger-buyers-ignore-most-print-company-brands/)

・[ダイレクトメール印刷の力強い復活：パンデミック後、賢い企業は実物の郵送物を中核的マーケティング手段として再採用](https://pine.org/direct-mail-lives-why-smart-printers-lead-with-print/)

## FAQ / よくある質問

### 今回の富士フイルム欧州パートナー大会は、台湾の印刷会社にどのような実質的影響を与えるのか？

富士フイルムは価値の重心をハードウェアからパートナー強化とサービス型エコシステムへ移している。今後、台湾の販売チャネルが受けられる支援は、機械修理から事業転換の方法論へと広がり、関係も売買から共同運営へ向かっていく

### 印刷業界の「ポストハードウェア時代」とはどういう意味か？

ハードウェア販売による成長余地が終わり、クラウドワークフロー、AI 自動化、テクノロジー・エコシステム統合が、企業の存続を左右する3つの競争軸になるという意味だ。これは Quocirca の ACT フレームワーク報告書の中核的な見方である

### 台湾の中小印刷会社に、この転換の中でまだチャンスはあるのか？

ある。ただしチャンスは機械の台数や価格競争ではなく、エンドユーザーサービスの深さにある。中小企業の強みはローカルなコミュニケーションと即応力であり、鍵はクラウドと自動化プロセスを早めに整えることだ

### ブランド顧客が今、印刷会社を選ぶ際に見るべき新しい指標は何か？

従来の品質と価格に加えて、クラウドワークフローの統合力、オンラインポートフォリオの透明性、SNSでの存在感を評価項目に加えることを勧める。Z 世代の購買担当者は、すでにこうした軸でサプライヤーを評価する傾向があるためだ

### 印刷会社は今でもダイレクトメールマーケティングを行えるのか？古くさくないのか？

むしろ差別化の機会になる。デジタル広告が飽和した後、実物のダイレクトメールはデジタルノイズの中で注目を集めやすく、ROI も測定しやすい。すでにダイレクトメールを中核的なマーケティング手段として再採用している企業もある


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