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title: 小部数印刷は本当にエコ？ESGの廃棄物削減から考えるデジタル印刷とオフセット印刷の選択
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# 小部数印刷は本当にエコ？ESGの廃棄物削減から考えるデジタル印刷とオフセット印刷の選択

*業界インサイト · 4 分で読む · 2026-07-18*

> 企業のサステナビリティへの取り組みは環境配慮型の用紙への切り替えに留まりがちですが、実は「在庫廃棄」こそが最大の隠れた無駄です。
本記事では、印刷部数、改訂頻度、保管コストの観点から、購買部門の視点で経済的合理性と脱炭素目標を両立させる最適なバランスポイントを解説します

**クイック回答:** 企業のサステナビリティへの取り組みは環境配慮型の用紙への切り替えに留まりがちですが、実は「在庫廃棄」こそが最大の隠れた無駄です

## 小部数印刷は本当に企業のCO2削減につながるのか？

小部数印刷（オンデマンド印刷）は、印刷立ち上げ時のヤレ紙と、最終的な在庫廃棄を大幅に削減できるため、企業がESGにおける廃棄物削減を実践する上で最も直接的な手段です。MINDSでは、中〜ハイエンドの商業向けフルカスタム印刷を承る際、単に部単価を比較するのではなく、まず「オンデマンド印刷」を選択肢に入れて検討することをお勧めしています。

多くの企業において、サステナビリティへの取り組みの第一歩は、購買部門に対して販促物をFSC認証紙やソイインキへ切り替えるよう要求することです。

この方向性自体は間違いありません。しかし、印刷の現場を長く見ていると、本当の無駄は往々にして「刷りすぎ」に隠されていることが分かります。

かつては部単価を抑えるために、一度のオフセット印刷で2,000〜3,000部ほどまとめて印刷するのが一般的でした。

その結果、年末に棚卸しをすると、仕様変更されたもの、情報が古くなったもの、湿気で傷んだものなど、印刷物の半分以上がそのまま古紙回収行きになってしまうケースが後を絶ちません。

これは紙資源を無駄に浪費するだけでなく、不要な輸送や保管に伴うCO2排出も引き起こしています。

## なぜオフセット印刷には「見えない無駄（消耗品）」が多いのか？

これら2つの印刷方式の環境負荷を客観的に評価するには、まず印刷機がどのように稼働しているかを理解する必要があります。

従来の有版印刷（オフセット印刷）のロジックはスケールメリットにあります。一度版をセットして機械を回せば、高速運転によって固定費を回収していく仕組みです。

しかし、この印刷開始（立ち上げ）のプロセスには非常に多くの資源が費やされます。

・アルミ版の消費：1色印刷するごとに1枚のアルミ版（刷版）が必要になります。一般的なCMYK印刷では少なくとも4枚必要となり、印刷が終われば廃棄されます。

・化学薬品の使用：稼働時には湿し水が必要で、ジョブの切り替えや洗浄の際にはインキローラーやブランケットを洗浄液でクリーニングするため、大量のVOCs（揮発性有機化合物）が発生します。

・ヤレ紙の発生：これは業界内で見落とされがちな「隠れた消耗品」です。印刷機が稼働し始めた直後は色が安定しないため、色合わせや見当合わせのために、まず100〜200枚ほどテスト印刷（ヤレ紙）を行う必要があります。

ヤレ紙（Make-ready waste）：印刷機の本稼働前に、色合わせ、見当合わせ、および印刷品質の安定化のためにあらかじめ消費される紙のこと。オフセット印刷では基準に達するまでに数百枚のヤレ紙が必要となるが、デジタル印刷ではほぼゼロであり、生産工程における廃棄を評価する上での重要な指標となる。

これに対して、デジタル印刷には物理的な版が存在せず、デジタルデータを処理した後に直接トナーやインクを紙に定着させます。

版作成や機械の洗浄工程が不要なため、1枚目の印刷から正しい色合いで出力でき、生産初期の物理的な資源の浪費を最小限に抑えられます。

## どのような印刷物がデジタル印刷に適しているのか？

全く同じ印刷用データであっても、ある会社からは2,000円、別の会社からは8,000円で見積もりが提示されることがあります。これが印刷方式の選択による違いです。

では、経済的合理性と環境配慮が両立する「最適なバランスポイント」はどこにあるのでしょうか。

実務において、私はよくお客様に「MINDS發注の3つの基準」を使ってセルフチェックすることをお勧めしています。

・発注部数：実務的な目安として、部数が500部以内で、かつ極めて厳密な単独版での特色印刷を必要としない場合は、デジタル印刷を選ぶ方が間違いなくコストパフォーマンスが高く、環境にも優しいです。

・改訂頻度：製品カタログやイベントパンフレットなどを毎シーズン微調整する場合、部単価を下げるためだけにオフセット合版印刷を利用するのは避けるべきです。最終的に仕上がった印刷物の半分を廃棄するコストは、当初節約した金額をはるかに上回ります。

・仕様の複雑さ：10種類のパッケージをそれぞれ100部ずつ印刷するような「多品種小部数」の案件では、オフセット印刷での版の切り替えと色合わせに莫大なコストがかかります。これをデジタル印刷に切り替えることで、時間と材料を大幅に削減できます。

多くの購買担当者は、相見積もりを取る際に見積書の総額だけを見て、廃棄されることになる製品のコストを計算に入れていません。

倉庫の賃料、除湿・防湿のための電気代、そして最終的な廃棄処分費用まで含めてシミュレーションすれば、デジタル印刷が一見「割高」に見えても、実際には企業の在庫リスクをヘッジする役割を果たしていることが分かります。

## 企業はどのようにして廃棄物削減を購買規定に落とし込むべきか？

多くの企業においてサステナビリティの取り組みがスローガン倒れになってしまうのは、ESGが日常の業務基準に組み込まれていないためです。

印刷を発注するたびに、用紙を切り替えるべきか、何部刷るべきかを議論していては、実行時に必ず社内の抵抗に遭います。

そのため、社内に準拠すべきポリシーフレームワークを構築する必要があります。

・最小ロット基準の確立：有効期限の短い特定の販促物はデジタルオンデマンド印刷のみで対応することを明文化し、部単価を下げるためだけの過剰生産を禁止します。

・ライフサイクル評価の連携：廃棄率を購買パフォーマンスの評価や部門コストの査定に紐付け、意思決定者が最終的な廃棄ロスを「自分ごと」として捉えられるようにします。

・グリーンサプライヤーリストの作成：取引先である印刷会社が、廃液回収や紙端（裁ち落とし）リサイクルにおいてどのような処理基準を持ち、実際にどのように取り組んでいるかを確認・選定します。

この規定の目的は、脱炭素への取り組みを「その都度の個別判断」から「システム化された業務プロセス」へと変えることにあります。

もし貴社の年間印刷物発注量が一定規模に達しており、こうしたルールの策定方法でお悩みの場合は、MINDS Knowledge Academyのコンサルティングチームが、調達から廃棄までのサイクルを統一されたルールへと統合するお手伝いをいたします。

次回発注する印刷物そのものが、優れたESGの成果となるようにサポートします。

## ポイントのまとめ

多品種小部数の印刷物にはデジタル印刷を採用することで、版作成に必要な大量の化学薬品やヤレ紙を直接削減できます。

見積書の部単価だけに囚われず、倉庫スペースのコストや最終的な廃棄率を含めた総費用で判断することが重要です。

印刷部数が500部以内で特色印刷の必要がない場合が、デジタル印刷がコストと環境配慮の両面で最大のメリットを発揮するスイートスポットです。

最小ロット基準や廃棄ロスの評価項目を日常の購買規定に組み込むことで、ESGは単なるスローガンから標準的な業務へと定着します。

## さらなる考察

中堅・大企業の購買部門やマーケティング部門の責任者にとって、印刷物のESG転換は環境配慮型の用紙選びに留まるべきではありません。販促物のライフサイクル全体を再点検することが求められます。

まずは次四半期の定期印刷物から、ロングテール需要の2割をオンデマンド印刷に切り替え、倉庫スペースの空き状況や廃棄率の変化を観察することをお勧めします。

これは、経営陣に対して提示できる、最も直接的で数値化しやすいCO2削減の実績となるはずです。

## FAQ / よくある質問

### デジタル印刷 of 品質は、従来のオフセット印刷に劣らないのでしょうか？

現在のデジタル印刷機は、色の彩度や解像度の面でビジネス用途の9割以上のニーズを満たせる品質に達しています。ブランド固有の極めて厳密な特色印刷が必要な場合を除き、一般的なカタログやパッケージであれば、肉眼でオフセット印刷との違いを判別することは困難です。

### なぜオフセット印刷では、100枚の印刷と500枚の印刷で見積金額がほとんど変わらないのですか？

オフセット印刷の最大のコストは、事前の刷版出力や印刷機の色合わせ（調整工程）にかかる費用です。これらの固定費は、印刷する部数が少なくても減ることはありません。そのため、小部数の印刷物にはデジタル印刷を採用する方がコストパフォーマンスが高くなります。

### 自社の販促活動をよりエコにするために、まず何から始めるべきですか？

まずは過去1年間の販促物の廃棄率を調査（棚卸し）し、頻繁に仕様変更が発生する製品や、配りきれずに余っているアイテムを特定してください。これらが、次回の印刷からデジタル印刷へ切り替えて在庫ゼロを実現するための最適なテスト候補となります。


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